◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアーメジャー第1戦日本プロ選手権日清カップヌードル杯第3日(13日、沖縄・かねひで喜瀬CC)
雷雲接近により開始時間が5時間遅れ、日没サスペンデッドとなり12人が競技を終えられなかった。首位と4打差の4位から出た小平智(27)=Admiral=は第3ラウンド(R)15番を終え通算5アンダーでトップと2打差の暫定2位に浮上。73年ツアー制施行後最年少となる27歳245日でのメジャー3冠に向け、7アンダー首位で22歳年上の谷口徹(49)=フリー=に挑戦状をたたきつけた。
14番で池ポチャのダボ、15番でも3メートルを外しボギーとした時点でサスペンデッドとなり、小平は「いいところで中断した。最後は暗くてピンもよく見えなかった。いい切り替えになる」と前向きにとらえた。4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーでスコアを1つ落としたが、梅雨入りとなった沖縄の悪天候でスタート時間が4度も変更されるなど、多くの選手が翻弄されて全体的にスコアは停滞。暫定首位の谷口は3つ落としたため2打差に縮めた。
49歳から「ショットの天才」と認められる27歳は「勝たれるといろいろ言われるので絶対に負けたくない。若手が貪欲にやらないと」と逆転でのメジャー最年少3冠を見据えた。勝負を受けて立つのは自他ともに認める「パットの天才」だが、この日は3パット3回で「芝目がきつい」と嘆いた。
最終日は小平が21ホール、谷口は22ホールの長丁場。最終Rでの組み替えはなく、同組対決はない。「体力的に有利」と若武者。大会3勝目となる20勝目を狙うベテランは「若いけど、ハンデくれんからな。気合と根性で頑張ります」と不敵に笑った。(岩原 正幸)