孔明、AONの金言で8位浮上!


2番、ティーショットを放つ小田孔明

2番、ティーショットを放つ小田孔明

 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 日本ツアー選手権・森ビル杯第2日(2日、茨城・宍戸ヒルズCC=7384ヤード、パー71)

 雷雲接近でスタートが1時間遅れ、6人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。33位で出た14年賞金王の小田孔明(38)=プレナス=が1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で回り通算2アンダーで暫定8位浮上。レジェンド3人の金言を胸に8戦ぶり2度目の予選突破を確実とし初の日本タイトル獲得に挑む。フィリピンのアンジェロ・キュー(38)=ティー・センスマネジメント=が7アンダーで暫定首位。

 AONの金言で14年賞金王が“トンネル”を抜けた。孔明はスタート前、日本ゴルフツアー機構の青木功会長(74)から声をかけられた。「お前はうまいんだから何も考えるな」。シンプルなプレーに徹して今季2度目の60台をマーク。開幕戦のSMBCシンガポールオープン以来の予選突破を確実にした。「超うれしいっす。長かったなぁ~。AON3人に声をかけてもらえるだけで励みになりましたよね」と真ん丸い顔をほころばせた。

 今季はティーショットの不調で2月以降は自己最多の7戦連続予選落ち。「いろいろ試行錯誤したけど難しい。いい時は何も考えずにやってたんだけど…」。親交のある中嶋常幸(62)には「悪い時はある。いろいろ考えるな」と助言を受けた。前日は練習場で尾崎将司(70)から「お前はゴルフをしていない。もう1回打ってみろ」と声をかけられた。集中して打ち直すと「それがゴルフや」と背中を押された。「一球一球大事にして打てということ」と孔明。教えを胸に初の日本タイトルに挑む。(榎本 友一)

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