上田桃子「引退するまでは選手として戦いたい」藍に一矢報いる“ラストチャンス”


 ◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス(8~11日、兵庫・六甲国際GC)

 上田桃子には宮里藍のライバルという自負がある。国内では7年ぶりの同組対決。「引退するまでは選手として戦い合いたいと思っていた。素直にうれしい」。3戦3敗から一矢報いる“ラストチャンス”に気合が入った。

 06年から米ツアーに本格参戦していた1学年上の藍を追うように、08年から米国を主戦場に。当時の日本人は2人だけでプライベートでも距離が縮まった。「遠い存在が近くになって、ライバルに変わった」。オフの合宿では助言を求め、藍から「実は引退を考えている」と悩みを明かされたことも。何でも話せる戦友の引退に「ただただ寂しい。感謝の気持ちを持って回りたい」と言いながら、藍と回って感激する最近の若手に対し「20歳くらいの子たちと感覚は違う」と勝負の気持ちは失わない。

 今季は中京テレビ・ブリヂストンレディスで約3年半ぶりの復活優勝。1週間の休養後に出場予定だった前週は背中痛で欠場した。針や電気での治療に専念し、クラブを握れたのは5日からだが「状態はすごくいい。(痛みは)全くない」と、9ホールの練習ラウンドで心身ともに戦闘モードに入った。同じ六甲国際GCで行われた08年大会の覇者が藍の花道に立ちはだかる。(浜田 洋平)

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