関東地方は、先週梅雨入り宣言があったようですね。実は、こちらニュージーランドのカンタベリーも6月は雨季にあたります。毎年この時期だけは冷たーい雨が降る、寒い日が続くのですが、今年は何故だか、暖かくて過ごしやすい陽気に恵まれています。例年は雨天延期が心配される地元のペガサスオープンも、今年は最高のゴルフ日和の中、昨日無事に開催されました。好天の中のペガサスオープン、うーん記憶にないですね(笑)。ちなみに、昨日の日中気温20℃、このまま春になってくれたら嬉しいんですけど・・。
さて、さて、前回の続きで、今回はキャンパスでの日々の様子や練習スケジュールなど、アメリカの大学ゴルフ部について桃花に聞いてみました。
Q : おそらく、みんなが興味をもっていることのひとつが、クラスのスケジュールとか、何時間ぐらい練習するのか、っていうことだと思うんだけど、1日のスケジュールをざっと教えてくれる?
桃 : いいよー。えーと、朝は6時半からジムでチームトレーニング。バイク、ストレッチ、筋トレを1時間ぐらい。それが終わるとジムから8時のクラスへ直行してお昼までは授業。ランチ食べたら夕方までチーム プラクティス。そして、練習終わったらご飯食べて、シャワー浴びて、寝るまで宿題やって。月曜から金曜までは、こんな感じ。
Q : 朝のトレーニングは結構ハード?
桃 : メッチャハードですよ〜 (泣) 特にバイク。こっち来て最初の1週間は、本当にパスアウトする(気を失う)んじゃないかって思った。
Q : そんなに頑張らなくても良かったんじゃないの?フレッシュマンなんだしさ。
桃 : だって負けたくないから(笑)。でも3ヶ月ぐらいでだいぶ慣れたよ。入った頃は、バイクは飛び抜けて遅かったし、ウェイトも1番軽かったけど、今はどれもチームで真ん中より上になった。
Q : で、午後のチーム練習はどんなメニュー?
桃 : トーナメントが近いかどうかによるけど、コースでのプレーが1番多いかな。主にコースマネージメント重視で。ハーフ回ってからショートゲーム練習したりとか。あとはキャンパスで打ち込みとショートゲームっていう日もある。
Q : 週末はオフ?
桃 : チーム練習はオフ。でも、コーチに言えばコースを予約してくれるから、大抵1日は先輩たちとラウンドに行くよ。もう1日はキャンパスで個人練習してるか、宿題やってるか。
Q : なんか聞いてると、ゴルフと勉強だけの生活という感じだけど。キャンパスライフを楽しむ時間ってあるの?
桃 : ほとんど無い(涙)。でもアスリートはみんな同じじゃないかな。その代りっていうか、テニスとかスイムとか他のスポーツの子達と友達になった。お互い忙しいけど、生活のリズムが似てるし、サバサバしていて楽しいし話しやすいんだよ。
Q : 寮で暮らしてるわけだけど、キャンパスの食事はどう?
桃 : 完全に飽きた(笑)。味はまーまー美味しいほうだと思うけど、毎日3食カフェテリアだもん、流石に飽きるよ。白いご飯が食べたい(涙)。
でもラッキーなことに、9月からはキッチン付きのドームに入れるから、自炊するかも。
Q : え? 料理なんか出来たっけ?、ってことはさておき、そうなると遠征先での食事は結構楽しみなんじゃない?
桃 : それはもう!(笑) トーナメント会場は普段行けないような高級プライベートコースだから、クラブハウスも綺麗だし食事も本当に美味しいよ。あと、街に出てレストランに行くときは、ローストやステーキ、メキシカンとか。だから何としてもスタメン入りしなくてはいけないんだよ!!
Q : トーナメントといえばさ、やっぱり大学によって独特のチームカラーってある?
桃 : ある、ある。朝のウォームアップでいろんなチームと一緒になるでしょ。そうすると、なんていうのかなぁ、「あ〜、ここの大学行かなくて良かった・・・」みたいのは正直あるよね。短い時間でもチームの雰囲気って結構分かるもんだよ、トーナメント中なだけに。
Q : うわ〜そうなんだ。ちなみに、どこの大学? 書かないから。
桃 : それは言えない、パパ絶対書くから(笑)。
Q : さすが、よく分かってる(笑)ところで、NCAAシーズンが終わると、みんな夏休みはどうしてるの?
桃 : みんなバラバラ。家に帰る子もいれば、サマースクールでキャンパスに残る子もいるし。
Q : 桃の予定は?
桃 : せっかくアメリカにいるんだから、サマースクール受けながらいろんな予選会に出るつもり。US女子アマとかガールズアマとか。あとは、カリフォルニア女子アマ、LAの女子アマとか地元の大会にも出てみようと思う。チャンスがあれば、カナダとかメキシコのトーナメントにも行けたらいいなぁ。
今ニュージーランドに帰っても冬だしね。夏のクリスマスには帰るからねー。
Q : オッケー。じゃあ最後に、NCAAを目指す日本のジュニア達にメッセージを。
桃 : えー、なんだろ。ペパダインに来てからとにかく忙しいけど、毎日ゴルフも勉強もほぼ全力でこなしています。やらなきゃいけない事が多いから(覚悟はしてきたつもりだけど)ほんとにハード。だから、誰にでもお勧めできるわけじゃないけど充実感はありますよ。
ゴルフと勉強どちらにもチャレンジしたいのなら良い進路だと思います。スカラシップもあるしね。
よく言われることだけど、タイムマネージメントが一番大事かな。自分の授業・テストの日程とゴルフのスケジュールをちゃんと把握して、自分の時間とやらなきゃいけない事をしっかり管理して次から次へとこなしていくというか。
私もフレッシュマンが終わったばかりだから、偉そうなことは言えないけどね。
◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴 オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味 家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)