◆米女子プロゴルフツアーメジャー第2戦 全米女子プロ選手権第2日(30日、米イリノイ州オリンピアフィールズCC)
第1ラウンド(R)の残りが実施された。今季限りで現役を退く宮里藍(32)=サントリー=は第1日に2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、日本人最上位で首位と7打差の59位。最終18番でメジャー通算50戦目の経験を生かし、バーディーを奪った。野村敏京(24)=フリー=、上原彩子(33)=モスバーガー=は73。横峯さくら(31)=エプソン=は76。メジャー初出場の畑岡奈紗(18)=森ビル=は78と崩れた。
通算50度目のメジャー経験が生きた。藍は風がやんだ最終18番パー5、「ティーショットで攻める」と迷わずドライバーを握るとフェアウェーから残り225ヤードの第2打も強気に3ウッドでグリーン左カラーへ運んだ。楽々とバーディー締めし「すごくいい終わり方だった。1オーバーと2オーバーで終わるのでは、このコースでは全然違う」と胸をなで下ろした。
「風の街」と呼ばれるシカゴ郊外にあるコース。百戦錬磨の藍でも「難しかった。強弱がすごかった」と気まぐれな風に苦しんだ。3番でダブルボギーをたたくと、15番では第1打が突風にあおられバンカーにつかまる不運なボギーもあった。それでも18番では「とりあえず転がってくれれば」と積極果敢にグリーンを狙ったことが功を奏し、第1Rの日本人最上位につなげた。
5月に今季限りでの引退を表明後、初のメジャーでも「そんなに気負いもなく、地に足を着けてプレーができた」と平常心を強調する。06、10年大会で3位に入り、今年が10度目の出場。第2ラウンドに向け「風次第で違う。手堅くいきたい」と表情を引き締めた。