【全英オープン】ロイヤルバークデールGCでは08年以来9年ぶり10回目開催


会場となるロイヤルバークデールGC(ロイター)

 1889年に開場されたリンクスコース。イングランド北西部、リバプールに近く、全英オープンは2008年以来9年ぶり10回目の開催。前回はパドレイグ・ハリントン(アイルランド)が通算3オーバーで大会2連覇を達成したが、それ以外の過去8回は欧州勢以外が制している“外国勢向け”の難コースだ。

 大会主催の「R&A」によると、前回から17番グリーンの輪郭を広げるなど16ホールを改造。総距離は17ヤード縮み11番、16番はティーグラウンドが新設された。狭いフェアウェーの脇にフェスキューなど深いラフが潜むコースは、高い正確性が必要とされる。499ヤードと距離が長い右ドッグレッグの6番パー4が前回の最難関ホール(平均スコア4・765)だ。また、パー5が15番、17番だけと我慢を強いられるレイアウトとなっている。

 54年に全英が初開催され、61年大会ではアーノルド・パーマー(米国)が初優勝。スーパースターが難コースの名を世界に知らしめた。76年大会は予選会から初出場した鈴木規夫が初日を69で回り、日本人初の首位発進。10位と健闘し「日本のSUZUKIはバイク以外も優秀だ」と話題を呼んだ。全英リコー女子オープンも6度開催している。

 ◆全英オープン 男子ゴルフの世界4大メジャーのひとつ。第1回大会が1860年10月に開催された世界最古のメジャー大会。今年で第146回を迎え、日本人最高成績は82年大会の倉本昌弘の4位。ロイヤルバークデールGCはサウスポートの海岸のリンクスで常に風が強く、厳しい寒さで全英開催コースでも屈指の難度を誇る。08年大会では風速15メートル以上の強風が吹き荒れ、谷原ら7人の日本勢は全員予選落ちした。

最新のカテゴリー記事