◆全日本クラブチャンピオンズ・第56回報知アマゴルフ選手権第2日(27日、茨城・ザ・ロイヤルGC)
出場選手中最年少で初出場の中村一隆(19)=大宮国際=がベストスコア74をマークし、初日の10位から村越元彰(宍戸ヒルズ)と並んで通算6オーバーの首位に立った。19歳2か月の大会史上最年少Vを狙う。原辰徳・前巨人軍監督(59)=戸塚=は83で回り、通算18オーバー47位で決勝ラウンド(R)に進出した。
強風と横殴りの雨の悪条件の中、ゴルフ歴3年の19歳が粘りを見せた。3番パー5では第2打を池に入れるも、残り200ヤードの第4打を1メートルに寄せてパーでしのいだ。「これで流れが来ました」。続く4番パー3で8メートルをねじ込んでバーディーを奪った。「ロングアイアンが打ちやすかった」。雨で止まりやすいグリーンを果敢に攻め続けて、ベストスコア74をマークした。
中学時代はいわゆる帰宅部。トップアマで活躍した父・達三さん(61)の影響で、堀越高入学後に本格的にゴルフを始めた。プロコーチの井上透氏に師事し、3年間で日本ジュニアなどに出場できるまでに成長した。それでも「(ゴルフは)楽しくない。いつも胃がキリキリします」と苦笑い。4月に名門・日大に入学しゴルフ部に入るも「大学の試合は出られません」と周囲のレベルに圧倒されながら腕を磨いている。
優勝すれば、昨年大会の浅井雄一郎が記録した19歳6か月の最年少記録を4か月更新。今大会の優秀選手が派遣される来年3月開催のハワイ州アマの参加権も手に入る。「上位に入って行きたい」と気合十分だ。