手嶋多一、負け覚悟!?“マッチの鬼”時松隆光を下し宿探し「チェックアウトして来たから…」


1回戦を突破した手嶋多一(左は時松隆光)

1回戦を突破した手嶋多一(左は時松隆光)

 ◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダマッチプレー選手権 第1日(1日、千葉・浜野GC、賞金総額2億1000万円=優勝5000万円=)▽1回戦(18ホール)手嶋多一 2アンド1 時松隆光

 雷雲接近のためサスペンデッドとなり、1回戦48試合のうち24試合を行った。14年ぶりにマッチプレーのツアー競技が復活し、選手は不慣れなルールに、それぞれの方法で対応。手嶋多一(48)=ミズノ=ら24人が2回戦に進出した。2日に1回戦の残りと2回戦を実施。9月6日から10日までの5日間で、3回戦から優勝決定戦を同会場で開催する。

 17ホールの戦いを制した手嶋は、そそくさとクラブハウスを引き揚げた。「ホテルをチェックアウトして来たから、今から探さないと」。03年まで行われていた日本プロゴルフマッチプレー選手権には6度出場し1回戦敗退が4度、2回戦敗退が2度。「マッチプレーは本当に苦手。人のミスに乗じたり駆け引きしたり、そういうのができないんですよね」とプロ25年目のベテランは苦笑いだ。

 相手は昨夏、ツアー外競技の「ネスレ招待 日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」を制し、日本最高額の賞金1億円を獲得した“マッチの鬼”時松隆光(23)。ホテルを延泊しなかったのは、戦前から負けを覚悟していたからかもしれない。まさに逆転トラベル。「初めからリードできて自分のペースでできた。キング・オブ・マッチプレーに勝ててうれしい」と言い残し、宿探しに向かった。

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