田村亜矢、日本人初デビュー戦Vへ粘った12位


デビュー戦での優勝を狙う田村亜矢は、首位と5打差の12位につけた(カメラ・矢口 亨)

 ◆女子プロゴルフツアー 北海道明治カップ第2日(5日、北海道・札幌国際CC島松C、6476ヤード=パー72)

 地元・北海道栗山町出身で2週前のプロテストに合格した美女ルーキー、田村亜矢(20)=フリー=が3バーディー、3ボギーの72と粘って通算2アンダーの12位につけて初の賞金を獲得。最終日は5打差逆転で、あこがれの高校の先輩・宮里藍(32)らの最速記録4戦目を更新する、日本人初のプロデビュー戦優勝を目指す。ツアー通算3勝の姜秀衍(41)=韓国=が、7アンダーで単独首位。

 道産子美女がプロデビュー戦で、記録更新に挑む。3差6位から5差12位に下げたものの、田村は強風の中で粘り強いプレーを披露。ホールアウト後「地元でのデビュー戦で、予選を通れたことはすごくうれしいです」と目を輝かせた。

 知人らの応援で「緊張して」8番までにボギーを3つ先行。それでも「楽しもう!と切り替えて」自慢の飛距離を武器に9番、12番、18番と3つのパー5で取り戻した。フェアウェーを外したのは2ホールだけ。「ドライバーショットが曲がらずに修正できたのがよかった」と胸を張った。

 藍の背中を追いかけて東北高へ進学。アマチュアで唯一、ツアーに出場した15年のミヤギテレビ杯で初対面した。あいさつし「誰からも愛されるプロ」を目標に置いた。「オーラが全然違って、キラキラ輝いていた。私もいつか、ああいうふうになりたいと思いました」。昨年のプロテストは不合格。1年間、宮城・利府GCの研修生としてアルバイトと練習を重ね、17位で先月のプロテストで合格した。

 首位とは5打差。初優勝の可能性も残るが、田村は「明日も落ち着いてプレー出来ればいいです」と無欲を強調。「両親に恩返ししたい気持ちは強いです」と本音ものぞかせた。ゴルフに導いてくれた父の前で、ツアーでは日本人初となるデビュー戦Vを披露したい。(榎本 友一)

 ◆田村 亜矢(たむら・あや)1997年月15日、北海道・栗山町生まれ。20歳。父・文則さん(60)の影響で7歳でゴルフを始め、宮城・東北高3年で東北ジュニア選手権、東北女子アマ選手権で優勝。得意クラブはドライバーで平均飛距離240ヤード。163センチ、58キロ。O型。

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