小平、優勝賞金1億円に照準「僕が一番合う」


4強に進出した小平

4強に進出した小平

 ◆男子プロゴルフ ネスレ招待 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯第3日(19日、北海道・恵庭CC)

 3回戦4試合が行われ4強が出そろった。前週の全米プロから帰国したばかりで強行日程の小平智(27)=Admiral=が川村昌弘(24)=antenna=を1アップで撃破。世界を目指す才能ある選手を応援する今大会の趣旨に「挑戦意欲は強い。僕が一番合う」と優勝賞金1億円に照準を定めた。小池一平(32)=境川CC=、松村道央(34)=吉野電化工業=、藤本佳則(27)=国際スポーツ振興協会=が勝ち上がった。

 最終18番、10メートルのスライスラインを沈めた小平は右手でガッツポーズ。17番でリードを奪い、ジュニア時代から弟分のようにかわいがる3歳下の川村を退け4強進出を決めた。北の大地の日差しに照らされ「もっと早めに決着をつけて体力を温存したかった。すごい疲れた」と汗を拭った。

 ここ2週連続で米ツアーを戦い、メジャーの全米プロ(48位)から15日未明に帰国。家に帰ることなく北海道入りし、16日のプロアマから計69ホールをこなす強行軍だ。初日(17日)は時差ぼけも残り「よく寝たと思ったら2時間しかたってなかった」と体調に不安を抱えていたが、この日は「体は少しだるいが、だいぶいい」と復調。「1億円は魅力」と国内最高額の優勝賞金に奮い立っている。

 全米プロでは第3日にベストスコア67をマークしたが、学生時代から知る松山がV争いの末に5位。「うれしい反面、悔しさもある」と刺激を受けた。今オフには欧州ツアーの予選会挑戦や、将来の米ツアー参戦も視野に入れる27歳。世界を目指す若手をサポートするという「大会の趣旨に僕が一番合っている」と、頂点を目指して残り2戦を戦い抜く。(岩原 正幸)

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