宮里藍、引退まであと18ホール「全力でやりたい」


 ◆米女子ツアー今季メジャー最終戦 エビアン選手権(16日、フランス・エビアンリゾートGC=6479ヤード、パー71)

 第2ラウンドが行われ、8位でスタートした宮里藍は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73と崩れて通算1アンダーに後退。ホールアウトした時点では、通算9アンダーで首位のモリヤ・ジュタヌガーンとの差は8打に開いた。

 8位でスタートした上原彩子は66の猛チャージで、通算8アンダー。2日間で合計14バーディーを奪い、グリーン上での勝負強さが光った。ホールアウトした時点では1打差2位に浮上した。

 藍の組には、日本人の観衆が40人以上もついて回り、プレー途中でも構わずに携帯電話などでの撮影を続けた。16番パー3では、藍が第1打を打とうとした瞬間「連続写真でシャッターを押された」。スイングを途中で止められず、ボールは右に大きく曲がった。グリーンの右端に乗り、カップまでは20メートル以上。途中にはこぶのような大きな傾斜があり、パーセーブも難しい状況だった。パターではなく、ウェッジを使って約1メートルに寄せ、パーを拾った。

 現役最後の試合で、スコアを伸ばそうと「気持ちが入りすぎてしまった」という。引退まで、残りあと18ホール。「自分らしく1ホール1ホール、全力でやりたい」と話していた。

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