ジャンボ、4年ぶり2度目エージシュート自賛「全盛期ほうふつ」


 ◆男子プロゴルフツアーツアー・ワールドカップ第2日 (6日、愛知・京和CC=7190ヤード、パー71)

 国内男子ツアー史上最多の94勝を誇る尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=が3バーディー、2ボギーで70をマーク。通算3オーバーの99位で予選落ちしたが、13年4月のつるやオープン(66歳で9バーディー、2ボギーの62)以来、自身&ツアー史上2度目となる「エージシュート」を達成した。13アンダーの宮里優作(37)=フリー=が単独首位。

 曇天の下、レジェンドが往年の輝きを取り戻した。プロ48年目の尾崎将は豪快なショットで魅せた。最終18番パー5。50センチのパーパットを沈めると、グリーン周辺の池田ら関係者や観客から温かい拍手が送られた。年齢と同じ70で回り「男子ツアーが低迷しているし、話題を提供できたことが一番良かった。ティーショットがここ4、5年で一番良かったね」とドヤ顔だ。

 初日は75で115位と出遅れ、この日は1、3番でボギーが先行。だが4番で第2打を80センチ、8番は手前ラフからの3打目を1メートルに寄せて取り返した。パーオン率は全体19位の72・22%。後半はチャンスの連続で「全盛期をほうふつさせるゴルフ」と自賛した。

 エージシュートは60代以上のゴルファーでないと達成が困難で、コース設定が難しいレギュラーツアーでは非常に珍しい。ラウンド後、同組の伊澤にからかわれ大笑い。「(スコア誤記で)失格だけはしないでくださいよってさ」。右背中痛でクラブを腰にあてて歩いた。今も筋トレは欠かさず「進化しようと試行錯誤している。レギュラーツアーは飛距離が必要だから」とこだわりを口にする。

 平均飛距離は今季256・19ヤードで約10ヤード伸びた。今大会はPING社のG400LSTECドライバーを投入。「キャリーを出すのが大事」とこの日はロフト角を8・5度にし、平均飛距離は272ヤードで全体77位。「70でナイスと言われても、俺のプライドとしてはどうかな。内容も伴わないとやっている意味がない」とジャンボ節も全開だ。次戦はブリヂストンオープン(19~22日、千葉・袖ケ浦CC)。「もう一つ上の話題を提供するように頑張るよ」。まずは史上最年長となる4年ぶりの予選通過を目指す。(榎本 友一)

 ◆エージシュート 1ラウンドを自分の年齢以下のスコアで回ること。国内男子ツアーでは73年のツアー制施行後、13年4月の尾崎将が初。米ツアーでは、79年クアッドシティーズオープンでサム・スニード(67)=米国=が67と66をマーク。01年ボブホープ・クライスラー・クラシックではアーノルド・パーマー(71)=米国=が71を出した。また、欧州ツアーでは07年12月のニュージーランドオープンでボブ・チャールズ(71)=ニュージーランド=が68、71、70と3日間連続で達成している。

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