男子ゴルフの千葉オープン(5~6日、千葉・太平洋C成田C)と岐阜オープン(7~8日、岐阜・各務原CC)を異例の“中0日”の強行軍で連勝した石川遼(26)=カシオ=が9日、男子ツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップ(12~15日)が行われる三重・東建多度CC名古屋で同時出場する弟の航(18)=日体大1年=と練習ラウンドを行った。
午後1時過ぎにコース入りした遼は約30分、ショット練習をした後、午前9時24分に10番から練習ラウンドを開始した航と6番グリーンで合流。7~9番の3ホールを一緒にプレーした。ドライバーショットは約300ヤード。航に20~40ヤード差をつけて兄の貫禄を見せつけた。「調子はまだまだ。あと10ヤードは飛ばしたい」と意欲的に話した。その後、約1時間、パットとアプローチの練習に励んだ。
千葉と岐阜。いずれも2日間競技の地区オープンながら4日間で2勝の離れ業。マスターズの“裏開催”で存在感を示した。ツアー通算8勝を誇るJGTOの細川和彦コースセッティングアドバイザー(47)に連勝を祝福されると「やはり試合は緊張しました。それはマスターズでも岐阜オープンでも変わりません」と遼は充実感あふれる表情で答えた。
いよいよ今週から国内開幕戦が始まる。「このコースに入ると、開幕という感じがします」。6季ぶりに本格復帰する国内ツアーで石川遼は主役を張る準備を整えている。