小平智、古閑美保さんがパー3コンテストでキャディー 夫婦二人三脚で世界の頂点へ


オーガスタでの練習ラウンド後に古閑美保夫人と歩きながら談笑した小平智

 【オーガスタ(米ジョージア州)3日=榎本友一】米男子プロゴルフツアーのメジャー今季初戦、マスターズは5日から4日間、当地のオーガスタナショナルGC(7435ヤード、パー72)で行われる。3月末の世界ランク50位以内(46位)の資格で初出場を決めた小平智(28)=Admiral=は、PRGR(プロギア)契約の日本人選手として初めてマスターズに出場する。開幕前日恒例となる4日のパー3コンテストには、昨年末に挙式を行った08年賞金女王の古閑美保さん(35)をキャディーに従え“夫婦タッグ”で出場予定。夫婦二人三脚で世界の頂点へと歩みを進めていく。

 夢舞台で、誰もがうらやむ“新婚旅行”が始まった。小平は3日午前、10番からの9ホールを1人で練習ラウンドした。最終18番では、この日会場入りした妻・美保さんが待ち受け、ホールアウト後は2人で歩きながら談笑。「妻も喜んでくれていました」と、世界一美しいコースでの1週間を満喫している。

 もう一人の“女房役”との約束も守った。14年からコンビを組む大溝雅教キャディー(52)だ。「(結成)1年くらいたった頃『マスターズに連れてって』と言われて。片山晋呉さんと(組んで)賞金王にもなってるのに、あの年で一度もマスターズに行ってないって。僕が担いでもらっている以上、モチベーションにはなりましたね」。その後に5勝を挙げ、当時300位台だった世界ランクは48位まで浮上した。国内男女ツアー通算27勝を誇る名キャディーの夢をかなえ「喜んでいる顔を見ると、うれしいので」と笑顔になった。

 14年2月、プロギアブランドを展開する横浜ゴムと用具契約。契約会見では「(日本の)賞金ランクよりも世界ランクにこだわりたい。世界ランク50位以内に入ってマスターズに出るという目標を達成するために、プロギアさんと契約させていただいた」と、当時から視線を世界へ向けていた。プロギア契約選手のマスターズ出場は00年のブライアン・ワッツ(米国)以来で、日本人では初めて。日系メーカーの看板選手として、確かな一歩を刻む。

 ◆パー3コンテスト 1960年から大会前日に開催されているイベント。58年に造られ、オーガスタナショナルGCに隣接する9ホール(1060ヤード、パー27)のショートコースを使用する。日本勢は青木功が75、81年に、中嶋常幸が88年に優勝。「優勝者は(その年の)本番では勝てない」というジンクスがある。12年には石川遼が妹・葉子さん、弟・航さんをキャディーに起用して回った。

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