松山英樹、妻子が初めて生応援 悲願のメジャー初制覇へ強力援軍


 【オーガスタ(米ジョージア州)3日=榎本友一】米男子プロゴルフツアーのメジャー今季初戦、マスターズは5日から4日間、当地のオーガスタナショナルGC(7435ヤード、パー72)で行われる。世界ランク6位で5年連続7度目の出場となる松山英樹(26)=LEXUS=は、今大会で日本男子歴代最多のメジャー20戦連続出場。昨年結婚した妻子が初めて応援に駆けつけ、父親としての思いも胸に悲願のメジャー初制覇に挑む。

 松山に強力な“援軍”が駆けつけた。気温30度近い暑さの下、宮里優作(37)とリラックスムードで18ホールの練習ラウンドを行った。多くの報道陣や観客が同行する中、長女・叶夏(かんな)ちゃん(9か月)を抱いた妻・芽緯さん(24)の姿があった。

 昨年8月、1月に結婚して7月に第1子が誕生していたことを電撃発表。妻子は初めて報道陣の前に姿を現した。松山は大の子供好きで、日本男子初のメジャーVを狙う上で大きな支えになることは間違いない。芽緯さんは長女を抱きながら、松山の両親らとラウンドを付いて歩いた。TBSの解説を務める中嶋常幸(63)ら関係者、同組で回った宮里家にもあいさつして回った。優作の妹・藍さん(32)は叶夏ちゃんを見て「かわいい。パパそっくりだね~」と笑った。

 明徳義塾高、東北福祉大ゴルフ部で2学年後輩の妻は「見に来たのは結婚後初めてです。すごくきれいなゴルフ場なので、18ホールプレーしてみたいなと思いますね。楽しんでいます」と笑顔。普段は日本で生活しており、米国に拠点を置く夫の活躍は深夜にテレビ越しに応援している。今週は試合モードの夫を気遣い宿舎は別々で「ちょこっと会うくらいです」と話した。

 松山は優勝に照準を定めているからこそ、厳しい言葉で自身の調子を語った。2番でドライバーショットを左に曲げ、6番ではアイアンでの第1打をグリーン左奥の木の裏へ。16番はアイアンでの第1打がグリーン左手前の池に入った。2月に負った左手親指付近を痛がるそぶりはないが、世界屈指の精度を誇るショットでらしくない場面が続出し「全体的に悪いですね。練習場ではいい。修正するところはないと思ってコースに行ったら悪い。どうしようもないですね」と話した。

 今大会でメジャー20大会連続出場となり、日本人では単独最多。「明日(練習が)あるので、ベストの状態でいけるようにしたい」。確かな経験と父親となった責任感で復調してみせる。

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