リードが“リード”守った!マスターズでメジャー初V


 ◆米男子プロゴルフツアー海外メジャー今季初戦 マスターズ 最終日(8日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC、7435ヤード=パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)8日=榎本友一】3打差の単独首位で出たパトリック・リード(27)=米国=が71で回り、通算15アンダーでメジャー初Vを果たした。

 2日目からの“リード”を守り抜いた。最終18番。1メートルのパーパットを沈め、万感の表情でほえた。地元・オーガスタ州立大出身で、パトロンの大喝采を浴びながら「ここで勝つことをずっと夢見てきた。こんなに幸せな瞬間はない」と妻・ジャスティンさんとグリーン脇で抱き合った。

 まるでアウェーのような雰囲気だった。「自分は世界トップ5の実力だ」など反発を招く言動を繰り返し、あまり人気がない。その上、同じ最終組で勝てば生涯グランドスラム達成のマキロイに声援が集中。だが、キャディー経験もある妻の「準備したからこそ緊張するのよ」という言葉を胸に重圧を耐え抜いた。

 2戦連続トップ10と上り調子で今大会を迎えた。大学時代に年1回は回った会場だが、昨年大会までは22位が最高だった。今大会は最少102パットと得意のグリーン上がさえ渡り「もっともっとたくさん勝っていきたい」とリード。まん丸い顔を紅潮させてグリーンジャケットを羽織った。

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