男子ゴルフシニアツアー金秀シニア沖縄オープン<最終日> 15日、沖縄・かねひで喜瀬CC(6862ヤード、パー72)
最終ラウンドが行われ、首位と4打差8位で出た山添昌良(50)=シーミュージック=が4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算5アンダーで並んだ羽川豊(60)=フリー=とのプレーオフを3ホール目で制し、ツアー初優勝を飾った。主催者推薦で出場した山添はレギュラーツアーは未勝利で、シニアツアー通算5戦目でのうれしい初Vとなった。
山添は風雨の強まる中、悲願の初優勝をつかんだ。517ヤードの最終18番パー5で1メートルのバーディーパットを沈め、先にホールアウトしていた羽川に追いついてプレーオフへ。18番で行われたプレーオフ3ホール目で、山添は2オンに成功。1メートルのスライスラインをねじ込み、バーディーで決着をつけた。「こんなチャンスはないと思った。まさか勝てるとは思わなかった」と万感の思いで右拳を揺らした。
シニアツアーデビューした昨年は4戦で賞金ランク71位。今季出場権をかけた最終予選会も48位と失敗していた。今回の優勝で、年度末までの1年間の出場権も獲得し「ほっとしていて。出られるだけでありがたい」とほおを緩める。所属先の社長のつてで毎冬、かねひで喜瀬CCで合宿を張ってきた。多くの選手が最終日に吹き荒れた不規則な風に苦しむ中、風を読み切っての逆転劇。山添は「周りの人たちに支えられてきた。感謝だけです」と満面の笑みを浮かべた。
羽川(還暦レフティーは、プレーオフで惜敗して2位も手応え)「開幕としては最高のスタート。去年けがが多かったので、今年はちゃんと振れるゴルフができればいい。今年はけがのない1年にしたい」