「6人目」のイ・ジョンウン、メジャー初参戦初Vへ「意識していません」


2番、ティーショットを放ち、打球を見つめるイ・ジョンウン

 ◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社後援ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(4日、茨城GC西C=6715ヤード、パー72)

 昨季日本ツアー賞金女王の鈴木愛(23)=セールスフォース=が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算3アンダーで第1ラウンド(R)の13位から2位に浮上した。昨季韓国ツアー賞金女王で日本ツアー初出場のイ・ジョンウン(21)=韓国=がベストスコア68をマークし、5アンダーで首位。2打差を追う日本のエースが、最終組での日韓女王対決に強い決意を見せた。

 日本初参戦の韓国の賞金女王が本領を発揮した。昨年4勝し、最多6冠を獲得した逸材は「満足度は70%くらい。チャンスを結構、逃したのがもったいない」と言いつつも、ピン位置が難しく通算アンダーパーが6人しかいない難条件下で、得意のショットで5バーディーを量産してみせた。

 韓国には同姓同名のプロが5人いて登録名は「イ・ジョンウン6」。「日本のファンに『シックス』と呼んでほしい」。この日、今季最多の大観衆が詰めかけ「本当にビックリ。日本の皆さんが応援してくれたのがうれしかった」。6番で5メートルのバーディーパットを沈めて首位に並ぶと右拳を突き出し、大喝采を浴びた。

 第3Rは鈴木と日韓賞金女王同組対決だ。「全く意識していません。自分のプレーに集中したい」と冷静に話す。「すし、ラーメン、うなぎ」が好物で来日後、すしとラーメンに舌鼓を打った。15年大会の田仁智(韓国)以来、ツアー史上2人目のメジャー初参戦初Vを狙う。(榎本 友一)

 ◆主な同姓同名の登録選手 国内男子ツアーではかつて、渡辺司と金度勲(韓国)が2人ずつ存在した。区別をするために名前の後に出身地を入れ、「渡辺司(東)」「渡辺司(西)」、「金度勲(大邱)」「金度勲(釜山)」と表記していた。また国内女子では「小川真由美」が現在2人存在する。ただし年齢が14歳違い、25期生と66期生で同一大会に出場はなし。日本女子プロゴルフ協会関係者によれば「区別方法の規定は明確には定まっていない」という。

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