石川遼、今季初の2戦連続予選落ち「まだまだだなと思う」


2番でティーショットの出番を待つ石川遼

2番でティーショットの出番を待つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアーメジャー第2戦日本ツアー選手権 森ビル杯第2日(1日、茨城・宍戸ヒルズCC=7384ヤード、パー71)

 5年ぶりの出場となった石川遼(26)=カシオ=は101位で出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71と伸ばせず、通算3オーバーの70位で今季初の2戦連続の予選落ちとなった。

 終盤の乱調が響いた。13番で8メートルのバーディーパットをねじ込み、予選通過圏内のイーブンパーで迎えた14番で暗転した。ピン下7メートルのバーディーチャンスから、3パットのボギー。続く615ヤードの15番パー5は、第1打のドライバーショットが右OB。5オン2パットのダブルボギー。一気に予選カット圏外の3オーバーへと転落した。

 「ドライバーがまだ不安な感じですね。(15番は)ティーに立った時はまだスコア的には問題ないと思っていた。12番、14番でいいショットを打てていなかったので。本当にまだまだだなと思います」

 1番はドライバーで右のフェアウェーをとらえた。2番もフェアウェー中央へのビッグドライブから、この日初バーディーを奪った。「今まで1、2番でフェアウェーに行った記憶はほとんどない。1番では、真っ直ぐ打とうと思っていたものが真っ直ぐ打てた。いい感じにはなってきているが、それが一日続かない。ここ5年くらい腰を痛めてからインパクトからフォローにかけて、腰を使えずに手だけで飛ばしていた。その癖が全く抜け切れていないですね。13年ぐらいから、振っても痛くないスイングをやり始めてから、おかしくなりましたね」と肩を落とした。

 過去5度の出場で、最高成績は15位で予選落ち3度と苦手の大会。フェアウェーが狭く、ラフが長いセッティングに今年も苦戦した。第1ラウンド後、前週まで使ってきたマレット型のエースパターに戻した。グリップも順手からクロスハンドに戻し、懸命に復調への活路を求めた。

 昨年11月以来の2戦連続予選落ちに、疲労と苦悩の色は隠せなかった。「スコアも悪く、結果も出ないのですごく辛いです。目先の結果が出ないのはスポーツ選手としてきつい。今、自分がやっていることが正しいと思っていくのが難しくなるので…。やることはコロコロ変えずに、腰の痛みを怖がらずにいいスイングを心がけていきたいなと思います」。大勢の報道陣に囲まれながら、自らにいい聞かせるように話し、コースを後にした。

最新のカテゴリー記事