松山英樹、全米OP初日出遅れ…前日はエースドライバーのヘッド割れるアクシデント


 ◆米男子プロゴルフツアーメジャー第2戦 全米オープン第1日(14日、午前6時45分(日本時間午後7時45分)スタート、米ニューヨーク州シネコックヒルズGC、参加156人(うちアマ20)、晴れ、弱風)

 【サウサンプトン(米ニューヨーク州)14日=岩原正幸】日本男子初の4大メジャー制覇に挑む世界ランク10位の松山英樹(26)=LEXUS=は、開幕前日にエースドライバーのヘッドが割れるアクシデントに見舞われた。10番から出て11ホールを終えて4オーバーとなっている。4月に米ツアー初優勝した小平智(28)=Admiral=は、出だしの10番でアプローチミスからトリプルボギーなど、13ホールを終えて9オーバーと出遅れている。

 6年連続6度目の大舞台を前に、まさかの事態に陥った。松山は今大会の深いラフを警戒し、16年10月から今年4月まで使用して米ツアー3勝を挙げたキャロウェイ社のグレート・ビッグバーサを再投入。だが開幕前日、練習場での最終調整でそのヘッドが割れた。急きょ複数のドライバーをテストし、この日朝の練習でPING社のドライバーの実戦初投入を決断した。

 米ツアー屈指の人気を誇るリッキー・ファウラー(米国)と同組で、大ギャラリーを引き連れた。世界屈指のショットメーカーは、そんな過酷な状況でも動じなかった。12番では、ドライバーでフェアウェーをとらえると、得意のアイアンでの第2打をピン左3メートルにつけ、スライスラインを沈めてバーディーを奪った。

 まるで全英オープンのような強風が吹き荒れる海沿いのリンクスコース。松山は「(カギになるのは)ショット」と話すも、得意のアイアンショットが風に流されて乱調。いずれもパーオンを逃した11、13、15番でボギー。16番は第2打を右の深いラフに入れ、ダブルボギーを喫した。

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