19歳・辻涼大郎、逆転Vへ3位浮上


首位と2打差の単独3位で予選突破を決めた辻涼大郎

首位と2打差の単独3位で予選突破を決めた辻涼大郎

 ◆報知新聞社主催 全日本クラブチャンピオンズ 第57回報知アマゴルフ選手権第2日(12日・よみうりカントリークラブ)

 辻涼大郎(19)=日清都=がこの日唯一のアンダーとなる71の通算3オーバーで、初日の9位から3位に浮上した。米国の大学でプレーする若武者が、逆転での栄冠を目指す。松下宗嗣(57)=中山=は3バーディー、5ボギーの74、通算1オーバーで初日に続いてがっちり首位をキープ。3位でスタートした古澤聖二(53)=信楽=もパープレーで首位に並んだ。63人が決勝ラウンドに進出し、13日に最終日を迎える。

 本場で磨いた実力を発揮した。辻は最終9番パー3でバーディーを奪い、1アンダーの71で締めた。初日はパットに苦戦し4オーバーと伸ばせなかったが、ホールアウト後に1時間半の猛練習。バーディー3つで3位に浮上し「今日は入ってくれた」と喜んだ。

 異色の経歴を持つ。「米国のゴルフに対する憧れがあった」と昨年3月に京都学園高を卒業した後、同7月に米国の大学が実施するセレクションを受験。15校のオファーの中からカンザス州にあるバートン大学を選び、今年の1月にスポーツ推薦で入学した。ゴルフ部に所属し、週に4回ラウンドと毎日練習漬けの日々。日本人は1人だが「英語は全然できない」と苦笑いしつつも、めきめきと力をつけ団体戦のメンバーにも毎回選出されるようになった。今大会には大学の夏休みを利用して出場している。

 高校時代は全国大会に1度出場しただけだったが「技術面で見方が変わった」と米国に渡って自身の成長も感じている。逆転優勝へ、将来はプロを目標に掲げる19歳は「アンダーで回って1位を目指したい」と静かに闘志を燃やした。(筒井 琴美)

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