17歳アマ安田祐香3位…プロなら4戦“仮想獲得賞金”は1374万円


通算11アンダーの3位でベストアマを獲得した安田祐香(左)は、小林浩美LPGA会長と笑顔で握手した(カメラ・今西 淳)

通算11アンダーの3位でベストアマを獲得した安田祐香(左)は、小林浩美LPGA会長と笑顔で握手した(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス最終日(29日、山梨・鳴沢GC=6685ヤード、パー72)

 アマチュアの安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=が71で回り、通算11アンダー。首位と3打差の3位で史上7人目のアマ優勝には届かなかったが、ツアー7戦目で自己最高順位を更新した。賞金はもらえないものの今季4戦の仮想賞金は1374万円で、シード圏内(50位以内)の賞金ランク46位に相当する。14アンダーでプレーオフ(PO)を制した黄アルム(30)=フリー=が9年ぶりの優勝。

 初の最終日最終組をアンダーパーで終えた安田に、観客から大きな拍手が送られた。「初日から優勝争いできて、順位も落とさずにプレーできたのでうれしい」。首位の黄と4打差で迎えた10番パー5、26メートルから4パットのダブルボギーで優勝が遠のいた。決勝ラウンド2日間のパット数は33と34。「やっぱりパターが…」と唇をかんだ。

 それでも自己最高の3位に「(アイアン)ショットがいいから、ドライバー(ショット)が曲がっても何とかカバーできている」と好調の理由を分析した。今季4戦の仮想獲得賞金は1374万円で賞金ランク46位に相当する。シード圏内で最少出場数は大山志保の8試合(約1669万円で35位)だけに、まさにプロ顔負けの活躍ぶりだ。

 今後は高校の試合や日本ジュニア、世界アマを経て、9月の日本女子オープン出場が決まっている。「(今後のツアーで優勝する)自信はあるけど、届かないのは何なのかを考えたい」と課題を持ち帰った。優勝した黄も「あの子、うまいね」と脱帽したスーパー女子高生は、底知れぬ可能性を秘めている。(岩原 正幸)

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