比嘉真美子、メジャー自己最高4位「バージョンアップして戻ってきたい」


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 全英リコー女子オープン最終日(5日、英国ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC)

 3打差の4位から出た比嘉真美子(24)=TOYO TIRES=は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算9アンダーの4位で終えた。1977年全米女子プロの樋口久子以来日本人2人目となるメジャー制覇はならずも、メジャー自己最高成績で来年の出場権も獲得した。初出場で70で回った岡山絵里(22)=ニトリ=は4オーバーの52位。1打差2位で出た22歳のジョージア・ホール(英国)が67をマークして、17アンダーで米ツアー初優勝を地元のメジャーで飾った。

 比嘉は勝負の最終日に勢いに乗り切れず、大きく引き離された。上位2人が一気に伸ばした前半、3ボギーをたたいて脱落。「最終日に爆発したスコアを出さないと世界では勝てない。それができなかった」と力の差を痛感した。

 1、2番でバーディーパットが決まらず。3番は2打目がグリーン脇のラフに入ってボギー。「力みもあったし、スイングをコントロールするのが難しかった」と6番でバーディーも7、8番と連続ボギーでハーフターン時点では首位と9打差まで開いた。6月に大相撲の幕内・勢(31)=伊勢ノ海=と婚約。今大会中は海外メディアからも「相撲レスラーと婚約中」などと注目を集めたが、周囲の喧騒をよそに「目の前の一打に集中した」。

 13年に全英初出場。大会日本人最年少で7位に入るも、その後は深刻なスランプで日本ツアーのシードも失った。復調して4年ぶりに出場したメジャーで08年不動裕理、09年宮里藍の日本人大会最高成績の3位に迫った。「プロで6年、いいときも悪いときも経験した。またこの全英に戻ってきて、過去の自分を超えられたのは感慨深い。またバージョンアップして戻ってきたい」。確かな成長をかみしめ、来年はミセスとなって頂点へ再挑戦する。

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