松山英樹、意地を見せた 最終日最少66 


 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第100回全米プロ選手権最終日(12日・米ベルリーブCC)

 【セントルイス(米ミズーリ州)12日=岩原正幸】63位から出た松山英樹(26)=LEXUS=は1イーグル、6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの66で回り、通算4アンダーで35位で終えた。

 今年が最後の8月開催となるメジャー最終日に、意地を見せた。松山はメジャー最終日の自己最少に並ぶ66。それでもホールアウト時は、最終組はまだスタート前で「こんな位置で回りたくない」と悔しがった。

 見せ場はティーグラウンドが294ヤードと前に出された11番パー4。ドライバーでピン5メートル半に1オンし、イーグルを奪った。18番は165ヤードから8アイアンを鋭く振り抜き、第2打を1メートルにつけてバーディー締め。「久々にいいショットが打てた」とうなずいた。

 次週も出場予定で異例の6連戦も視野に入れる。「フェデックス(カップランク)で30位以内に入れるように」。現在88位だが、30位以内が出場可能な最終戦ツアー選手権に出場できれば、来季メジャー出場権も獲得できる。

 ◆フェデックスカップランク 試合ごとの順位をポイント換算し順位づけしたもの。上位125人が4試合のプレーオフ(PO)シリーズに進出し、試合ごとに出場者が減っていく。POでは通常の4倍のポイントが与えられ、順位の変動が大きい。年間総合王者は1000万ドル(約11億1000万円)のボーナスを獲得。過去に日本人王者はいない。

 ◆海外メジャーの出場資格 マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロと4戦全て異なり、全米プロ以外は「前年のツアー選手権出場者」という項目がある。全米プロは慣例で世界ランク100位以内なら出場できる。松山は今季メジャーで奮わず「前年大会の上位者(大会によって順位は異なる)」の資格は有さないが、世界ランク(16位)を大幅に落とさない限り、来季も全てのメジャーに出場できる。

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