星野陸也、5差11アンダーで初Vへ独走態勢


 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック第3日(1日、山梨・富士桜CC)

 首位から出た星野陸也(22)=フリー=が8バーディー、3ボギーの66で回り、通算11アンダーで2位に5打差の独走態勢に入った。今季の賞金シードを持つ日本選手の中で最長身の186センチ。米ツアー進出と海外メジャー制覇へのステップとして、初Vを目指す。2位に重永亜斗夢(29)=ホームテック=、今平周吾(25)=フリー=ら3人。

 日本一高い富士山の麓で“日本一”背の高い賞金シード選手が躍動した。493ヤードと長いパー4の8番。星野陸は第1打で多くの選手がドライバーを持つ中、3ウッドで約330ヤードをかっ飛ばした。残り160ヤードの第2打をピッチングウェッジでピン右3メートルにつけバーディー。「第2日はドライバーであわや右OBだったので3ウッドに持ち替えた。それでも、よく飛んだ」。会心のホールを振り返った。

 今季賞金シードを持つ日本選手32人の中で最も背が高い。長身を生かした飛距離が武器で、その潜在能力は未知数。6月に初挑戦した全米オープンでは2日連続で79をたたき予選落ちしたが、逆に気持ちは燃え上がった。「25~26歳で米ツアーに挑戦したい。究極の目標は海外メジャー優勝」と、大きな夢を明かす。初日から首位を走り続け、2位と5打の大差で完全優勝の初Vに王手。「コースと向き合い、自分自身に勝ちたい」と、表情を引き締めた。(竹内 達朗)

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