金谷が帰国→グリーン直行→18ホール練習 日本オープンに向け気合


練習ラウンドでショットを打つ金谷拓実

練習ラウンドでショットを打つ金谷拓実

 男子プロゴルフツアーのメジャー第3戦、日本オープンは11日から4日間、横浜CC(7257ヤード、パー71)で行われる。2010、11年の松山英樹以来となる日本人2人目の優勝を飾ったアジアパシフィックアマチュア選手権(4~7日・シンガポール・セントーサGCニュータンジョンC)から一夜明け、金谷拓実(20)=東北福祉大2年=が、異例の”過密スケジュール”をこなした。

 出発前は成田空港に午前8時45分に到着する中島啓太(18)=代々木高3年=らと同じ便での帰国を予定していたが、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(56)の指令で約2時間早めて、同6時45分着に変更。さらに到着予定時刻より約25分早い同6時20分に着陸すると、そのまま羽田空港から直行し、同7時40分には横浜CC入り。同10時6分から、練習ラウンド18ホールを回って、調整を行った。

 優勝の祝福LINEが約300件も届いたと明かすが、まだ返せていない。自身初体験のあわただしい移動も「今は興奮状態で疲れはあまりない」と表情は明るい。帰りの飛行機は阿部監督の配慮もあり、ビジネスクラスを利用。機内でしっかり睡眠を取った。

 ナショナルチームのガレス・ジョーンズコーチ(47)の指導の下、入念にグリーンをチェック。パターはほとんど打たず、その分グリーン回りを歩いて距離を測り、専用の機器で傾斜の角度を計測した。「パターを打つ練習はラウンドしなくてもできるから」。ジョーンズコーチの指導に入った2年前はこの独特の練習ラウンドの回り方に戸惑いがあったというが、今はお手の物だ。

 今大会のコースは初めてだと言うが、印象は「あんまり日本のコースだと思わない。フェアウェーが広くて、下が硬いのではねやすい部分と、傾斜が強いので、いいポジションに運ばないと、難しいパッティングが残ってしまって、スコアを作れない」と分析。7日に優勝を飾ったセントーサGCもグリーンが硬く似た形状だ。「しっかりマネジメントしていきたい」と意気込んだ。

 昨年大会は首位と1打差で2位に終わった。「昨年は16、17番で自分がミスをして悔しい気持ちがある。昨年を上回る成績を残したい。出来たら、優勝したい」とリベンジに燃える。第1回大会の1927年赤星六郎以来、91年ぶり2人目のアマチュア優勝でアジア制覇に続き2週連続での快挙に挑む。

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