１２アンダーで優勝し、今季２勝目を挙げたささきしょうこ
◆女子プロゴルフツアー 樋口久子三菱電機レディス最終日（２８日、埼玉・武蔵丘ＧＣ）
２打差２位から出た、ささきしょうこ（２２）＝日本触媒＝が５バーディー、１ボギーの６８で回り通算１２アンダーで逆転優勝した。３週前のスタンレーレディスに続く今季２勝目、通算３勝目。前回優勝時に自律神経失調症を公表し、同じ症状で悩む人からのメッセージを力に変えた。首位から出た三ケ島かな（２２）＝ランテック＝は７４と伸びず３位。
ささきに今月２度目の歓喜が訪れた。１番で首位の三ケ島に３打差をつけられたが７、８番の連続バーディーで突き放すと、１６番で４メートル半のバーディーパットを沈め、勝負を決めた。「今年前半の出来では、まさか今季複数回優勝できるとは思わなかった」と、２１日ぶりのＶに目を丸くした。
スタンレーレディスの優勝会見で病気を公表。昨夏から半年間、目まいや過呼吸で３度棄権を強いられた。「（なかなか公表できず）後ろめたさもあった。ＳＮＳで応援メッセージをたくさん頂いて励みになった」。同じ症状の患者からも勇気をもらった。
今大会前には気分転換で、髪の一部を「ラッキーカラー」の青色に染めた。これまで３勝はすべて逆転勝ちで「追い上げる方が私には合っている」。９月末は賞金ランク４８位だったが、一気の２勝で１２位に上昇した。「残り４試合でもう１勝したい」と貪欲に勝ち続ける。（岩原 正幸）