【牧野裕チェック】朝が変わってきれいなスイング


9番、ティーショットを放つ石川遼

9番、ティーショットを放つ石川遼

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ第2日(30日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 今大会は過去の優勝者が3人しか出ていない。そのうちの一人である石川が4打差2位まで上げてきた。出入りはあるが、良いショットが増えてきた。何より16番の第2打は、調子が上がっている証拠。右のピン位置に対し、ウェッジで右からせり出した木の上を越し、スピンで奥の傾斜を使って戻した。自信がなければ打てない一打だ。

 今回は朝の練習に変化が感じられる。少し前まではドライバーばかり打ってスイングを固める練習に重きを置いていたが、アイアンやウェッジを中心に打ち込んでいる。より実戦に即した練習で、アイアンのスイングはリズムやボディーバランスが良い。左足に体重の乗った、非常にきれいでスムーズなスイングが多くなってきた。

 大事なのは優勝争いの重圧の中で、目指しているスイングができるかどうか。第3日は09年全米プロ王者のY・E・ヤンと最終組対決。石川は海外メジャー優勝を目標に掲げており、今後への転換点になるラウンドにしてほしい。(プロゴルファー)

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