◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ第2日(30日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
7位から出た石川遼(27)=カシオ=が6バーディー、4ボギーの68で回り、通算4アンダーで首位と4打差の2位に浮上。1992年日本プロ選手権の倉本昌弘以来2人目となる「選手会長就任初年度メジャー制覇」を視界に入れた。ギリギリ30番手で出場権を得た「持ってる男」が、業務の多忙さから苦戦する“負の歴史”に終止符を打ち、3年ぶりの大会制覇へ突き進む。
この日は女子ツアー通算1勝の永井花奈(21)が石川のラウンドについて歩いた。2年ぶりの観戦に「技というより全体を見る感じで。勉強になる」。高校時代から石川が主催するジュニア合宿(沖縄など)に参加し「師匠」と慕っている。夏場から8戦中6戦で予選落ちと不振だった10月、石川から「大丈夫?」とLINEが来て一緒にラウンド。「私の成績まで気に掛けてくれてうれしかった。そこから調子も上向いた。優勝を見たい」とエールを送った。上田桃子(32)、藤田光里(24)らも来場して男子の豪快なプレーを目に焼き付けていた。