◆報知新聞社特別協力 女子プロゴルフツアー スタジオアリス女子オープン最終日(14日、兵庫・花屋敷GCよかわC)
2位から出た韓国の申ジエ(30)=スリーボンド=が逆転で今季初勝利。6バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダー。昨年史上初めて同一年でメジャー3大会を制した女王の意地を見せた。前週の海外メジャーから日本に戻って訪れた“有馬温泉効果”もあり、賞金ランク1位に浮上。日本勢の開幕からの連勝は「5」でストップした。
元世界ランク1位の申が大混戦を勝ち抜いた。「全体のショット、リズムが今年一番良かった。本当にうれしい」。出場6回中2位が3回で、そのうち2回は最終日に逆転負けを喫していた。7番では10メートルのバーディーパットを沈めるなど昨年メジャー3大会Vの実力を発揮し初日から上位が次々と入れ替わる一戦を逆転で制した。
先週出場したANAインスピレーション(米カリフォルニア)から9日に日本へ戻り、その足で有馬温泉に足を運んだ。昨年末に草津で“初温泉”を経験して以来とりこになっており、有馬でも1泊の間に6回も湯船に浸かった。「いやあもう…さすが日本三大温泉でした。本当によく眠れて、時差ボケも早く治りました」。今年は「もっともっと全国の温泉ツアーに行きたい」と目を輝かせた。
賞金ランクも1位に浮上し、今季の目標は初の日米韓賞金女王だ。昨年は同じ韓国のアン・ソンジュに敗れ2位。「常におごらずにプレーし、今日のように勝負の世界でしがみつく貪欲さを出したい」と気合十分。雨の中でつかんだ今季初優勝を弾みに、大目標へ突き進む。(筒井 琴美)