松山英樹はイーブンで幕…金谷拓実はベストアマ逃す


  ◆米男子プロゴルフツアー海外メジャー初戦 マスターズ 最終日(14日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC、7475ヤード=パー72)

 【オーガスタ14日=榎本友一】最終ラウンド(R)が行われ、3アンダー25位から出た松山英樹(27)=LEXUS=は3バーディー、3ボギーの72、通算3アンダーで終えた。金谷拓実(20)=東北福祉大3年=は2バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの78で回り5オーバーで、11年大会の松山(27位)以来、日本人2人目のベストアマを逃した。小平智(29)=Admiral=は15ホール終了で5オーバー。

 最終Rは14日午後に暴風雨が予想されたため、スタート時間が異例の前倒しとなった。例年は2人一組で1番から回るところを3人一組に。最終日として大会史上初めて1番と10番に分かれスタートした。1番から出た松山は4番で8メートルを決めて初バーディー。16番パー3は第1打を1メートル以内に運ぶバーディーと好プレーを見せたが、最終18番でボギーとし72で終えた。

 第3Rは大会自己最多の8バーディーを奪い68。フェアウェーキープ率は約93%(2位)とショットが復調しチャンスを量産した。オーガスタで5度目の60台は尾崎将司の4度を抜き、日本男子最多。ただ最終18番でグリーン右のバンカーから1回で出せず、ダブルボギー。「もったいない」と悔しがった。

 一方、最終Rで10番から出た金谷は連続ボギーと苦しい出だしとなった。後半4番はダブルボギー。最終9番で3メートルを沈める2つ目のバーディーを奪ったが78でホールアウト。「思うようにプレーできず悔しいラウンドとなった」と唇をかんだ。

 第3Rは6バーディー、2ボギーでアマの68は11年第3Rの松山に並ぶ日本人最少スコア。1R6バーディーは11、12年の松山を上回り、日本人アマ最多だ。「(東北福祉大ゴルフ部の)阿部靖彦監督に『4アンダー出してこい』と言われたので、66を出すつもりだった」と振り返った。

 松山の日本男子初のメジャー制覇は5月16日開幕の全米プロ(ニューヨーク州ベスページブラックC)に持ち越され、ベストアマを逃した20歳の金谷は初のオーガスタで貴重な経験を積んだ。

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