女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは9日から4日間、茨城GC東C(6560ヤード、パー72)で開催される。通算5勝の比嘉真美子(25)=TOYO TIRES=は予選ラウンド同組で昨夏の海外メジャー・全英リコー女子オープン覇者、ジョージア・ホール(23)=英国=との初の直接対決を心待ちにし、日本人の国内メジャー連敗を「5」で止めることを誓った。
晴天のプロアマ戦で持ち前のショットがさえた。比嘉は前半11番に第2打を2メートルに運びバーディーを奪うと、同組アマとハイタッチ。「結構良くなってきて前向きなイメージで迎えられる」。前週は今季初めて予選落ちしたが、急きょオフとなった5日に休養し「考える時間ができた」とプラスに捉えた。
日本勢は17年日本女子オープンで畑岡奈紗が勝って以来、メジャー5連敗中だ。普段から「(外国勢も)同じツアーメンバー」と語る比嘉は「自分とコースに向き合うことが大事だが、出るからには一番上を目指す」と連敗ストップに向け、力を込めた。
昨年の全英で4位と健闘も、8打先にホールがいた。初の同組ラウンド(R)を前に「世界のメジャーを勝った選手と昨年大会覇者(申ジエ)から良い刺激をもらえる。2人の力を自分の力に変えて良いプレーができれば」と待ち望んでいる。
3年ぶりに開催される東Cは12年夏にプロテストに一発合格した舞台で「思い入れが強い」。その後、13年に2勝と飛躍したが、15年頃にはドライバーの不調に陥りスランプを経験した。東Cの大会も2度予選落ち(15、16年)したが「ターニングポイントの時期でもあった」と振り返る。
その後、16年終盤から自信を取り戻すと、今や日本勢の筆頭格となった。今季は開幕戦を制し「これから2勝、3勝したい」と意気込む。最終日(12日)は母の日で「毎年、美容グッズをあげている」という。初日から応援に来る予定の母・彰子さん(62)に初メジャータイトルのビッグなお祝いも一緒に届ける。(岩原 正幸)