ケプカ、史上7人目連覇


 ◆米男子プロゴルフツアーメジャー第2戦 全米プロ選手権最終日(19日、米ニューヨーク州ベスページブラックC)

 2打リードの最終18番、ケプカは2メートルのパーパットを沈めると拳を振り下ろした。第1打を左の草むらに打ち込みヒヤリとさせたが、見事なリカバリーを披露。「本当に苦しい戦いだったが、これまでのメジャーで一番うれしい」。グリーン脇で見守った恋人で女優のジェナ・シムス(30)と熱いキスをかわした。

 7打リードの最終日、強風で楽勝ムードが一転。11番から4連続ボギーで、D・ジョンソンに1打差に迫られた。大会史上最大逆転は7差。ライバルの16、17番連続ボギーにも助けられ、2例目を免れた。大会36年ぶり5人目の完全優勝で、06、07年タイガー・ウッズ(米国)以来7人目の連覇を飾った。

 29歳の飛ばし屋は、米ツアー通算6勝中メジャーで4勝。30歳前でのメジャー優勝数はウッズ(10勝)に次ぐ歴代2位に並んだ。大会前恒例の食事会「チャンピオンズディナー」ではホスト役として歴代覇者に好物の宮崎牛を振る舞った親日家だ。世界ランク1位に返り咲き「止まらず、全米オープンにつなげたい」と、1か月後のメジャーで3連覇の偉業を見据えた。

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