ツアー初優勝の白佳和を祝福する太平洋クラブ韓俊代表取締役社長（右）と青木功ＪＧＴＯ会長（左）
男子プロゴルフの下部ツアー、ＡｂｅｍａＴＶツアーの太平洋クラブチャレンジ最終日が３１日、埼玉・熊谷市の太平洋Ｃ江南Ｃ（７０５３ヤード、パー７１）で行われ、白（はく）佳和（３９）＝和光金属工業＝が、通算１０アンダーで並んだ大岩龍一（２１）＝ディライトワークス＝をプレーオフの２ホール目で下し、ツアー初優勝を飾った。
大熱戦を制したのは白だった。１番でいきなりイーグルを決めた大岩にリードを許した白は１５番で追いつき、１６番で約４メートルのバーディーパットを沈めて逆転。しかし、２打リードして迎えた最終１８番でボギーをたたき、バーディーを奪った大岩に土壇場で追いつかれた。プレーオフの２ホール目、残り約１４０ヤードの第２打を外した大岩に対し、白はパーパットを決めて、ようやく勝利を手にした。
プロ２０年目にしてレギュラーツアー、下部ツアー通じて初優勝。「本当に長かった。あきらめずによくやったと自分を褒めたい」と感激の涙を流した。
今回の勝利で２０１５年以来、遠ざかっていたレギュラーツアーに復帰。日本ゴルフツアー機構の青木功会長（７６）に「これはいいきっかけ。レギュラーツアーで優勝できるように頑張れ」と激励され「明日からしっかり準備に入ります」と表情を引き締めた。
今大会は無料観戦や各種イベントが好評で３日間の合計観客数が７５４６人に。レギュラーツアー並みの盛り上がりを見せた。