原英莉花、初体験の単独首位…今季自己最小の66


18番でバーディーを決め、ガッツポーズする原英莉花

18番でバーディーを決め、ガッツポーズする原英莉花

 ◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第1日(31日、グランディ浜名湖GC、賞金総額8000万円、優勝1440万円、観衆2911)

 スレンダー美女の原英莉花(20)=日本通運=が、ツアーで初めて単独首位に立った。師匠の尾崎将司(72)から贈られたパターを使って、6バーディー、ボギーなしの66。1998年度生まれの「黄金世代」では7人目となる優勝に向けて好発進した。1打差の2位には同世代の河本結(20)=フリー=、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が続いた。

 師匠の思いが込められたパターとともに、原英がバーディーを重ねた。1番で6メートルを沈めると、最終18番もバーディーで締め、優勝経験のある同じ「黄金世代」河本、渋野を差し置いての首位発進。しかし、身長173センチとスタイル抜群の美人プロは「ナイスプレーという感覚はなくて…。結果的に少ないスコアで回れた、という感じ」と、ショットが本調子ではなく、持ち味である攻めのプレーができなかったことを冷静に振り返った。

 それでも今季自己最少の66で回れたのは「不安がない」と話すパッティングがあるからだ。4月のKKT杯バンテリンレディスで、パットに悩んでいた20歳の元に師匠の尾崎からパターが届けられた。これまでのピン型とは違うマレット型で、すぐには投入できなかったが、大会後に尾崎から「勇気がないからダメなんだ」と怒られ変更。今では「フィーリングが良くて、パット数もあからさま(に良くなった)」と“ジャンボ効果”を実感している。

 今季はツアー12戦のうち4勝を同い年の選手が挙げている。そんな乗りに乗っている黄金世代では、7人目となる優勝に向け「一打に集中できれば勝てるんじゃないか」と原英。賞金ランク10傑のうち5人が全米女子オープンなどで不在の中、第2日は河本、渋野との最終組。ライバルからの刺激を力に変えて、初優勝へと突き進む。(筒井 琴美)

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