松山英樹、首位と4打差3位浮上にガッツポーズ「感情が久々に出た」


 ◆米男子プロゴルフツアー メモリアル・トーナメント第3日(1日、米オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)

 2014年大会覇者で25位から出た松山英樹(27)=LEXUS=は8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算11アンダーで首位と4打差の3位へ浮上した。世界屈指の精度を誇るショットが復調し、今季自己最少スコア。「2年ぶりくらい」と自覚する優勝争いで、17年8月以来となるツアー6勝目を狙う。メジャー2勝のマルティン・カイマー(ドイツ)が15アンダーで単独首位。

 5年前に米ツアー初勝利をつかんだ地で、松山が完全復活へのろしを上げた。風が強く吹く中で正確無比なショットが戻り、フェアウェーを外したのは2ホールだけ。パーオンを外したのも3ホールだけ。この日最少の64をマークし、一気にV戦線に浮上した。前日ダブルボギーだった18番では、グリーン右のラフからチップインバーディー。珍しく激しいガッツポーズを見せてギャラリーを沸かせ「感情が久々に出た。100点」と表情を緩めた。

 5番からの3連続など、第2ラウンドに続いて8バーディーを量産。2日続けてボギーだった8番は、正確な第1打で左約3メートルにつけてパー。後半も流れは途切れず「大きなミスをしないことが大事。悪いなりにまとめられるという、いいときに近いゴルフができた」と復調を感じ取った。

 自身の日本人最多を更新する6勝目の好機だ。予選落ちした昨年7月の全英オープン後は22戦連続予選通過中。安定感を誇る反面、今季トップ10は3度だけ。自身の基準では優勝争いは「2年ぶり」と話す。メジャー優勝経験を持つ猛者と競う最終日は「どういう気持ちの高ぶりが出るか分からないが、楽しみ」。2週後のメジャー、全米オープンに向けた自信もつかむ。

 ◆松山の14年大会優勝VTR 初日は70で21位。2日目はパットが好調で67の4位に浮上。3日目は69で首位と2打差の3位へ浮上。最終日は8バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの69をマークして通算13アンダーでケビン・ナ(米国)に並んだ。プレーオフ1ホール目を制し日本人最年少の22歳で青木功、丸山茂樹、今田竜二に続く4人目の優勝を果たした。

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