秋吉、丸刈り回避へ前進「相性がいい」自己最少タイの63で猛チャージ


 ◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン第3日(29日、福島・グランディ那須白河GC)

 8位から出た前年覇者の秋吉翔太(28)=ホームテック=がツアーで自身最多の10バーディーを奪い、1ボギー、ベストスコアタイの63で猛チャージ。通算18アンダーで2打差2位に急浮上した。丸刈り回避へ、連覇を狙う。2位から出た星野陸也(23)=フリー=が65の20アンダーで単独首位。43位から出た石川遼(27)=カシオ=は67で10アンダー29位に浮上した。

 およそ1・5センチまで伸びた短髪をさすりながら、秋吉は「コースと相性がいいとしか言えない」と興奮気味に振り返った。約1メートルのバーディーパットを何度も沈め、自己最少タイの63で2位浮上。「勝手にピンに寄るというか…。自然とバーディーが来た」と満足げだった。

 今季も験を担ぐ。昨季は開幕から3戦連続予選落ちし、「トップ10に入るまでは坊主頭」と戒めに刈り上げた。すると、5月の中日クラウンズで4位。その後、この大会も含めて約2か月で2勝と快進撃を見せた。「去年2回優勝できたので、今年もトップ10に入るまで坊主で」と、5月のミズノオープン前に6ミリに。ここまで11位が最高で毎試合前に刈っていたが、今大会は「伸ばし中。この試合で坊主を回避する」と自信を持って挑んでいる。

 普段は茶髪にサンバイザーを好むが、今大会は短い黒髪に帽子。「え? 秋吉くんだよね?」と何度も確認され、「早くサンバイザーにしたい」と願う。ホールアウト後のインタビューでは「もしダメだったら、また坊主頭ですね」と宣言。大会連覇なら16、17年のダンロップフェニックスのケプカ(米国)以来。何としても“バイザー男”に返り咲く。(宮下 京香)

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