【ポートラッシュ(英国)17日=岩原正幸】男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全英オープンは当地のロイヤルポートラッシュGC(7344ヤード、パー71)で18日に開幕する。4月のマスターズで11年ぶりにメジャー勝利を挙げたタイガー・ウッズ(43)=米国=は16日、7ホールをプレー。ベテラン調整で、大会4勝目を狙う。日本勢は8人が出場し、松山英樹(27)=LEXUS=は雨の中、最終調整した。
開幕2日前の16日、北アイルランドの会場内で記者会見したウッズは、会場を埋めた報道陣に「リンクスはロングヒッターだけが有利ではない。40歳を超えた選手にもチャンスがある」と穏やかな表情で語った。
2000、05、06年と大会通算3勝で、昨年も優勝争い。6位に終わったが、最終日に一時単独首位に立ち、復活を印象づけた試合となった。08年に53歳だったグレグ・ノーマン(オーストラリア、3位)、09年に59歳だったトム・ワトソン(米国、2位)が栄冠に迫った例を引き合いに、「戦い方を知っていることが重要。リンクスの戦い方を僕はよく理解している」と自信をのぞかせた。
前戦の全米オープン(6月、21位)後は2人の子供たちと一緒に母の母国タイを訪れるなどリラックス。かつては、全英前週から渡英するなどして備えたが「今はプレーしすぎないことが大事だ」と、約1か月ぶりの実戦へ余裕を持った試合間隔で臨む。マスターズ優勝後はわずか10ラウンドしかプレーしていない。
それでも前週には、米フロリダ州で「北アイルランドは午前6時だ」と午前1時に起きてトレーニングするなど意欲満々。16日は「思ったように打てていない」というショットの修正に時間を割いた。「パットはとてもいい状態。あと1日でショットもしっかり調整したい」と、メジャー16勝目に照準を合わせた。