◆男子ゴルフアジア・パシフィックアマチュア選手権 第1日(26日、中国・シ―シャン国際GC=7041ヤード、パー72)
【上海(中国)26日=榎本友一】昨年のアジア大会団体金メダリストで、初出場の米沢蓮(20)=東北福祉大2年=が5バーディー、1ボギーの4アンダー68をマーク。首位と5打差の3位と好発進した。昨年大会覇者で、世界アマランク1位の金谷拓実(21)=東北福祉大3年=はイーブンパーの24位で、10、11年松山英樹以来2人目の大会連覇へ向けて出遅れた。ブレーク・ウィンドレッド(21)=豪州=が9アンダーの単独首位。
初の大舞台を笑顔で満喫した。米沢は同組の香港人と豪州人と終始、英語で会話しながらラウンド。「国内よりも海外の試合の方が好き。陽気な人が多い。大学卒業したらどうする、とかって話をしていました」。10番から出て13、17、4、9番で2メートルにつけて伸ばした。
陽気な中国人女性ハウスキャディーに和まされた。選手名の書かれたポンチョは、なぜかタイ選手「R・YONUPRAYONG」の文字。「R・YOまでは合ってるんですけどね。英語や数字も通じないので、僕が中国語で数字を覚えました。逆にリラックスできていいのかもしれません」と笑顔で振り返った。
今年5月の日本ツアー、アジアパシフィックオープン・ダイヤモンド・カップで2位など成長著しい。会見は流暢(りゅうちょう)な英語で堂々の受け答え。昨年、大学の先輩・金谷が優勝してメジャー切符を手にした大会で世界へとはばたく。
◆米沢 蓮(よねざわ・れん)1999年7月23日、岩手県生まれ。20歳。9歳でゴルフを始め、盛岡中央高を経て東北福祉大2年。2018年アジア大会団体戦で金メダル。19年にアマ日本代表入りして、ネイバーズトロフィーチーム選手権個人3位&団体優勝。19年日本アマ3位。174センチ、74キロ。