今平、13アンダー・1打差2位をキープ…婚約者を1試合限定で2年ぶりにキャディー起用


1番、グリーン脇のラフからアプローチを放つ今平周吾

1番、グリーン脇のラフからアプローチを放つ今平周吾

 ◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン第3日(28日、兵庫・東広野GC、賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)、観衆4180)

 昨季賞金王の今平周吾(26)=フリー=は1イーグル、4バーディー、1ボギーの66で通算13アンダー。1打差2位をキープし、逆転で今季初優勝を狙う。前週、韓国開催のツアー(6位)で婚約者の若松菜々恵さん(23)を1試合限定で2年ぶりにキャディー起用。「自分で距離を歩測した経験が今週に生きている」と収穫を得た。64の武藤俊憲(41)=フリー=が14アンダーで首位浮上。

 今平は最終18番、残り240ヤードから5ウッドで2メートルに2オンさせイーグル締め。1打差2位でホールアウトし「気持ちよかった。(優勝の)チャンスがある位置で回れる」と喜んだ。後半からエンジンが掛かり、10、12、14番でバーディー。66で回り、今季ツアー13戦中(棄権1戦を除く)9戦でトップ10入りの安定感を発揮した。

 前週のシンハン・ドンヘ・オープンで気分転換も兼ねて婚約者とのコンビを“復活”。今週から再びプロキャディーを起用するが、「ピンまでの縦の距離感だったり、先週自分で歩測したことがプレーに生きている。今までは頼っていた部分もあった」と手応えを実感する。

 ロープ外で見守った若松さんは「先週は今平さんの方から『頑張ろう』と声を掛けてくれた。今まではなかったこと」と、内面の変化を明かした。「最終日はいつも伸ばせていないので、スコアを伸ばせるように」と今平。昨年10月以来の3勝目で2年連続賞金王に突き進む。(岩原 正幸)

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