ノリス優勝、天国の父へ弔い星…7月に亡くし男泣き


 ◆男子プロゴルフツアートップ杯東海クラシック 最終日(6日、愛知・三好CC西C=7295ヤード、パー71)

 南アフリカのショーン・ノリス(37)=JOYX=が単独首位で出て3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算9アンダーで優勝した。昨年11月以来の通算4勝目。ラグビーで培ったパワーを生かし、ラグビーW杯の南アフリカの活躍にも刺激を受けて、今年亡くした最愛の父・パトリックさん(享年76)に弔い星を送り、男泣き。日米ツアー共催のZOZOチャンピオンシップ(24日開幕、千葉・習志野CC)出場権獲得を次なる目標に掲げた。

 涙が止まらなかった。最終18番。ノリスは勝利を決める1メートルのパーパットを沈めると、しゃがみ込んで号泣。「父がここに一緒にいて、弟がキャディーをしている姿を見られたらもっとよかった」。今年7月5日にゴルフに導いてくれた父が病死。精神不安定になる時期もあり、前週から弟・カイル氏がキャディーを務め、歓喜を分かち合った。

 単独首位で出るも、一時は秋吉に首位の座を明け渡した。だが、弟から「父が空で見ていてくれるから、落ち着いてプレーしよう」と励まされ、15番で8メートルを沈めて伸ばして逃げ切った。

 188センチ、100キロの巨漢。「16歳までラグビーに打ち込んだおかげ。フランカーやFBをやっていた」と笑う。ラグビーW杯の南ア戦はテレビ観戦中で「心の支え。自分も頑張りたい」と話す。賞金ランク8位へ浮上し「出ることが目標」と次週のブリヂストンオープンで上位3位以内か、賞金ランク7位以内でのZOZO―出場権獲得に挑む。(榎本 友一)

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