大里桃子、メジャーで今季最高2位 悔し涙も「プロとしての生きがいを味わえた」


4番、パーパットを沈めた大里桃子

4番、パーパットを沈めた大里桃子

  ◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦・日本女子オープン最終日(6日、三重・白山ヴィレッジGCクイーンC=6479ヤード、パー72)

 首位タイから出た大里桃子(21)=伊藤園=は4バーディー、5ボギーの73と伸ばせず、通算14アンダーの2位タイで、自身初の今大会の決勝ラウンドを終えた。優勝した、同じ1998年度生まれで「黄金世代」をリードする畑岡奈紗(20)とともに最終日の最終組で回り、最終的には4打差つけられ、メジャー初タイトルに手が届かなかった。「飛距離も違うし、ショットメイクも違う…全体的に足りない部分が多いと感じた。(今後、畑岡に)近づけるように頑張りたいと思った」と悔し涙を流した。

 1万6091人のギャラリーが詰めかけた最終日。18番(パー5)グリーン周りで多くの観客が大里を迎えた。大声援に背中を押され、最後まで食らいついて第2打で2オンに成功。約11メートルのイーグルパットこそ決まらなかったが、バーディーフィニッシュで2位に入った。早朝から駆けつけたギャラリーも最後に魅せられて、余韻に浸りながら帰って行った。「奈紗ちゃんに差をつけられたけど、最後に2オンを狙ってしっかりバーディーを取れて、すごく大きな1打になった」とうなずいて見せた。

 今季は6月のヨネックスレディス(新潟)の7位が最高。ここ最近は上位争いから遠ざかっていた。「メジャーで最終組で回って、いい経験になった。内容は悪かったけど…みんなから見られているという、プロとしての生きがいを味わえました」と充実感をにじませていた。

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