松山英樹、4差3位で首位ウッズ追走…パーオン率は全体1位「こういうプレー続ける」


11番、グリーンのラインを読む松山英樹

11番、グリーンのラインを読む松山英樹

 ◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第3日(26日、千葉・習志野CC=7041ヤード、パー70)

 千葉を襲った大雨の影響で1日延期され、第2ラウンド(R)は超異例の無観客試合で行われた。松山英樹(27)=LEXUS=は、140ヤードの10番パー4でイーグルを奪うなど67で4打差3位タイ。第3Rは27日午前6時30分から観客ありで行い、組み替えなしで日没まで最終Rを進行する。

 異例づくしのラウンドだった。出だしの376ヤードの10番パー4。フェアウェーが水没した影響で140ヤード地点にティーグラウンドが設置された。松山は9アイアンでの第1打をピン左5メートルへ。下りのスライスラインを沈めてイーグル発進した。見守った父・幹男さん(65)は「おはようイーグルなんて、記憶にないね」と笑顔でつぶやいた。

 この日の10番は記録の残る1985年以降では、日本ツアー史上最多タイの16個のイーグルが飛び出した。52バーディー、8パーで平均スコア2・895の超サービスホールとなった。松山は「スタートで良いパットが入ってくれて、乗っていけるかなと思った」と振り返った。

 1万8536人の大観衆が詰めかけた24日の第1Rから一転、25日の大雨で、この日は異例の無観客試合に。「初日の感じからしたらすごく違和感があった。寂しい気持ちもありましたが、こういう状況では仕方ない」と理解を示した。

 25日朝はコース入りも、豪雨での中止決定後は近くの練習場へ。軽めの練習後は宿舎で静養。千葉県内は大雨で土砂災害や被災者も多数出た。「良いプレーをすることが皆さんの元気につながると思うので、そういうプレーを見せられるように頑張りたい」。グリーンは前日までの雨で軟らかくなり、得意のアイアンがさえてパーオン率は全体1位の88・89%。「バーディーパットをたくさん打てているので、こういうプレーを続けたい」。第3、最終Rを消化予定の27日は大歓声を力に、首位を追いかける。(榎本 友一)

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