女子プロゴルフで前週の日米共催大会・TOTOジャパンクラシックを制し、来季米ツアー出場資格を獲得した鈴木愛(25)=セールスフォース=が来年の東京五輪代表入りに向け、来季米ツアーの会員登録(米国時間18日締め切り)への気持ちが傾いていることが13日、分かった。
鈴木は世界ランク19位で、同4位の畑岡奈紗(20)、同15位の渋野日向子(20)に続き、五輪出場(現状2枠)圏外の日本人3番手。20年6月末時点で15位以内に浮上し、自力で3枠目の出場権を引き寄せられるか注目されている。
この日は15日開幕の伊藤園レディス(千葉・グレートアイランドC)へ向けて会場内で調整。米ツアー登録については「私の中では決まっている。今後どれが大事になるか(期限の18日)ギリギリまで考える」と話すにとどめた。前週後は「(登録するかは100のうち)20くらい」と慎重な姿勢を示していたが、関係者によるとその胸中は揺らいでいる。
昨年、けがで離脱した時は国立スポーツ科学センターでリハビリを行い、他競技の選手と交流を深め五輪へ思いを強めた。今夏には「あと5勝くらいしないと出られない」と逆転代表入りへの決意も語った。来季の出場登録を行い、より世界ランクへのポイント加算の高い米ツアーに積極参戦し、自国開催の五輪に立つチャンスを広げる狙いがあるとみられる。17年賞金女王で国内3年シードも保持しており支障はない。