渋野日向子ら「黄金世代」の台頭で、ベテラン勢の生き残りは年々厳しく…記者の目


渋野日向子

渋野日向子

 女子プロゴルフツアーの大王製紙エリエールレディスは21日から4日間、エリエールGC松山(6580ヤード、パー72)で行われる。

 前週の大江に続き、今週には佐伯、一ノ瀬、諸見里が一線から退く決断を次々と表明した。17年9月には宮里藍が米ツアーのエビアン選手権(フランス)を最後に現役を引退。今回、大江以外は「引退」ではなく、推薦を受ければスポットで試合に出る可能性を残すが、全国を転戦するツアープロ生活からは離れる。

 諸見里は「優勝スコアや予選カットラインが想像以上だったりする」と、ツアーのレベル向上を挙げた。かつて2000万円が目安とされた賞金ランク50位以内のシード権ラインも、今年は2400万円以上に上昇。畑岡、渋野、勝ら98年度生まれ「黄金世代」の台頭による若返りで、ベテラン勢の生き残りは年々厳しくなっている。

 一線から身を引いても「プロゴルファー」の肩書がなくなるわけではない。“フェードアウト”せずに発表する理由には、支えてくれたスポンサーやファンに対して区切りを示す意味合いもある。

(ゴルフ担当・岩原 正幸)

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