◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス最終日(24日、愛媛・エリエールGC松山=6580ヤード、パー72)
2打差7位から出た、賞金ランク3位の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算19アンダーで涙の逆転優勝。同ランク首位の鈴木愛(25)=セールスフォース=との同組対決を制して国内4勝目で、優勝賞金1800万円を獲得し、約1511万円差に迫った。次週の最終戦、ツアー選手権リコーカップ(28日開幕)では、単独2位以上が最年少女王(21歳16日)への最低条件。“スマイル・シンデレラ”が大逆転を狙う。
◆渋野に聞く
―試合を振り返って。
「先週予選落ちしていたのもあったので、この試合で勝つことができたらかっこいいな~と思っていた。有言実行できてうれしい」
―今までの優勝と違うか。
「全英を含めて4回あるけど、今日ほど誰かのために勝ちたいと思ったのはなかった。1年間の集大成を見せられるように、成長した姿を見せられるようにと思ってやったことが最高の結果になりました」
―ずっと予選を通り続けて、気持ちが張り詰めていたか。
「それまでいろいろ危ない試合はあったのに、よく通っていたなと考えたら、頑張っていたのかな。自分を厳しく見るよりも、お疲れさまという感じですかね」
―青木コーチが「10番のバーディーが大きい」と言っていた。
「全英も10番でバーディーを取って波に乗った感じなので、キーホールだったかも」
―声援も後押しになったか。
「日に日にギャラリーさんも増えて短いパットでも緊張したけど、パーを取った時もナイスパーと言ってくれて、バーディーを取ったときは大歓声で…。本当に自分は恵まれているなと実感しました。皆さんの前で優勝できて良かった」
―賞金女王に望みを残した。
「最終戦でまだチャンスがあると思う。応援してくれる人のためにも、来週も頑張りたい」