女子プロゴルフツアー今季最終戦のメジャー、LPGAツアー選手権リコー杯は28日から4日間、宮崎・宮崎CC(6535ヤード、パー72)で行われる。前週に国内4勝目を挙げた賞金ランク3位の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は26日、日テレ系「Going! Sports&News」(30日放送)の収録で、アイドルグループ「KAT―TUN」の亀梨和也(33)からインタビューを受けた。25日午後にはパワースポットの高千穂峡を訪れ、力をもらった。
賞金女王の座を懸けた最終戦の会場で、渋野が幸せオーラ全開になった。午前10時40分、キャップを後ろ向きにかぶり、ニヤニヤと落ち着きのない様子で宮崎CC入り。約20分後の11時、周囲がざわめくクラブハウス内のテラスで亀梨とのインタビューが始まった。
約1時間の収録を終えると「やっぱ、カッコよかった~」と頬を赤らめた。野球を中心にスポーツに造詣が深い亀梨とは初対面。「いや~、ちょっと緊張しましたよね。昔からずっとテレビでドラマとかを見ていた。歌も聴いていました。デビュー曲(「Real Face」)も知っていたので、ニヤけていたかも」と明かした。EXILE、FANTASTICSパフォーマーの佐藤大樹(24)のファンだが、大スターの存在感は格別だった。
収録後は真剣な表情に戻って、10番から9ホールの練習ラウンド(R)を行った。初めて回るコースでショットやグリーン上を入念に確認。プライベートでゴルフをする亀梨は渋野の練習Rを4ホールついて回り、練習を終えた午後4時まで居残った。帰り際には握手して深々とおじぎをするなど熱心な取材を続けた。
渋野は24日夜に愛媛から宮崎までフェリーと車で約6時間半かけて大移動したばかりだが、25日午後には車で往復5時間かけて、県北部にあるパワースポットの高千穂峡に出かけた。「予定通りでございます」。人生初のボートこぎにも挑戦し「すんごいボートは難しかった。でも、ひんやりしていて、キヨキヨしく(すがすがしく)なった」。日本神話の天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に力をもらった。
日向の国・宮崎の町中には至るところに、名前の「日向子」と同じ“日向”の字がある。3月に宮崎で開催されたアクサレディス時には日向灘に出かけており「親近感あるあるある…。やっぱり自分の名前だから」とうなずいた。
この日は第1Rの組み合わせが発表され、賞金ランク3位の渋野は同4位のイ・ミニョン(韓国)と2人1組で回る。優勝して、同1位の鈴木が2位タイ以下で逆転女王になるが「あまり考えない。応援してくれる人のために、1年の集大成にしたい」。多くのパワーを背に、無欲で勝利に集中する。(宮下 京香)
◆みなみ&比菜も騒然
亀梨がコースに現れると周囲は騒然となった。インタビュー中には、渋野と同学年の新垣比菜(20)らが亀梨を一目見ようと離れた場所から双眼鏡で凝視。亀梨が練習場近くで選手を見ていると、河本結、勝みなみ(ともに21)らが目を輝かせて2ショット写真をおねだりした。河本は「超カッコいい。顔ちっちゃすぎ!」と大興奮だった。
◆渋野に聞く
―初めてコースを回った印象は。
「攻めすぎてもいけないけど、パッティングを強気で打たないとダメ。メリハリをつけてできたら」
―亀梨と初対面。
「ちょっと緊張しましたね。アナウンサーさんとは、やっぱりちょっと違うじゃないですか(笑い)」
―今週は名前と同じ“日向”の字を町中でよく見かけるか。
「『日向夏みかん』とかは分かっていたけど、地名とは知らなかったです」
―予選落ちがない大会は、米ツアーにスポット参戦した10~11月の台湾選手権(39位)以来。
「初日から攻めていけるけど、攻めすぎてスコアが出るわけではないので大人のゴルフができれば」
―全英を含め4日間大会で5勝中4勝。4日間に強い感覚はあるか。
「確かに。4日間で勝っているからね。何でやろ? 全く分からない」