１番、スタート前に笑みをみせる渋野日向子
◆女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 ＬＰＧＡツアー選手権リコー杯第２日（２９日、宮崎ＣＣ＝６５３５ヤード、パー７２）
第２ラウンド（Ｒ）が行われ、首位と３打差の３位から出た渋野日向子（２１）＝ＲＳＫ山陽放送＝は３バーディー、１ボギーの７０で回り、通算４アンダー３位タイをキープした。前半を３６で折り返したが、後半は“しぶこ劇場”だった。１３番でフェアウェーから２オンに成功し、第３打をピン１メートルに寄せてバーディー。続く１４番ではピン左上７メートルのラインを読み切り、連続バーディーを奪って大歓声を浴びた。「前半はショットで苦しんだけど、最終的には２アンダー。チャンスがある位置にいるので、８０点ぐらいかな」と振り返った。
後半に“しぶじこチャージ”を見せたこの日のラウンド中は「腹へった～」と口を開くたびに唱えていた。１１月２９日は“いい肉の日”。「あっ、いい肉の日！ まあ、きょうは水炊きですけどね。（宮崎で）食は楽しませてもらっています。絶対太って帰りますね」と豪快に笑った。
優勝して、賞金女王を争うランク１位で、１７位タイの鈴木愛が最終的に２位タイ以下なら、初の女王の座をつかむ。「まだまだ考えていない。ノンプレッシャーのほうが私的にはいいのかなと思う。（第３Ｒも）なるべく考えないようにしたい」。大きな期待を背に、無欲で残り２Ｒを戦い抜く。