男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(5日開幕、東京・稲城市の東京よみうりCC)に出場する賞金ランク1位の今平周吾(27)=フリー=は3日、15年大会王者の石川遼選手会長(28)=カシオ=らとともに10番からの9ホールの練習ラウンドで調整した。目前に迫る2年連続の賞金王よりも、今大会での優勝を目指して戦う考えを口にした。
今平は3日昼前に会場入り。トレーニングと練習を済ませると石川、クウェイル(オーストラリア)と同じ組で10番から9ホールを練習ラウンドした。
新ドライバー、新ウェッジも試しながら、15年大会を制した石川の小技とマネジメントに目を輝かせた。17、18年の8位が最高の今平は「やっぱりうまい。ティーショットの落とし所も参考になりましたね。僕は去年まで結構、ドライバーで打っていたので」とヒントをつかんだ様子。約1807万円差で賞金ランク1位を走り、2位のノリスが今大会で優勝しない限りは、史上5人目の2年連続賞金王となる優位な状況だ。「賞金王よりも優勝を目指してやりたい」と意気込んだ。
◆遼、高速グリーンに警戒強めた
石川は昼前にコース入り。前週、風邪気味で体調が心配されたが「もう大丈夫です」と明るい表情を見せた。
1年ぶりにラウンドした東京よみうりCCについては「コースはすごくきれいだし、グリーンが速い。僕が出た中では今までで一番速い気がする」とツアー屈指の高速グリーンを警戒した。同組で練習ラウンドした今平の印象は「スイングがすごく速くなって、飛距離も伸びている印象がありますね」と話した。今平は、石川のコースマネジメントが参考になった、と話していることを報道陣から伝え聞くと「周吾は、僕と違って曲がらないから参考になりませんよ」と冗談交じりに謙遜していた。