【牧野裕の目】単独首位発進・星野は飛距離もパットもOK、大会最年少優勝ある


13番ティーショットを放つ星野陸也。初日5アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

13番ティーショットを放つ星野陸也。初日5アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 初日としては久しぶりに穏やかな天気に恵まれ、イーブンパー以上が24人。首位と5打差圏内ならまだまだ優勝のチャンスはある、と言っていい大混戦だと思います。単独首位発進した星野は飛距離も出ますし、アグレッシブで魅力のあるプレーをする。1勝しかしていないのが不思議なくらい、今季はずっといいプレーをしてきた。平均パットもツアー2位など、部門別データの総合ポイント1位を狙えるだけのゴルフの底上げができている。大会最年少優勝の可能性は十分あると思いますね。

 一方で、藤田は50歳で日本シリーズに出られていること自体がものすごい。9月からこの大会に出ることを目標に掲げて、それ以降、トップ5に3回入って出てきた。その要因の一端となったのは弟弟子の宮本の存在だろう。5月の中日クラウンズで、劇的に令和最初の優勝者となって日本シリーズ出場も決めて。それが兄弟子・藤田の刺激になったんだと思う。ともに、この大会で3度優勝しているツアーの顔の2人が元気だと、大会は盛り上がる。

 注目を集める賞金王を争うノリス、今平の2人も優勝圏内で滑り出した。今季を象徴するように、若手とベテランが勢ぞろいの非常に楽しみな初日となった。(プロゴルファー)

最新のカテゴリー記事